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好きな時にメモしに来るところ。時折回顧。松本潤くん。

99.9 ~もう1つの真実~ 松本潤密着

約1年振りに更新。2017年あけましておめでとうございます。

「好きな時にメモしに来るところ。」ってトップに書いてありますが1年空くってどういうことなの…と自分の雑さに驚きつつ…。

 

2016年は潤くんのオタクとしては何と言っても『99.9 -刑事専門弁護士-』の年でした。

4月クールのドラマでしたが夏以降も深山先生ロス、チーム99.9ロスをしばらく引きずるほどハマりました。

今年秋に公開の映画『ナラタージュ』のお知らせもあり、二年続けて潤くんのお芝居が見られる幸せを噛みしめております。

 

99.9は事前番組やナビ番組が充実していて嬉しさいっぱいだったのですが、その中でも個人的に一番好きで今でも見返す【99.9 ~もう1つの真実~ 松本潤密着】の一部書き起こしと感想メモを残しておきたいので、久々にブログを開いた次第です。

好きなところを叫んでたら異様に長くなりました。潤くんってば罪作り←

 

 

 

 

【99.9 ~もう1つの真実~ 松本潤密着】2016/4/16

松本潤はどんな俳優なのか?

“Mr.ストイック”と称される潤くん。

榮倉奈々さん「ストイックで熱心な方ですね」

木村監督「根が真面目なんですかね」

 

共演者や制作陣のコメントが出る中、潤くんにインタビュー。

スタッフ「“ストイック”と言われた事は?」

潤「んーなるほど。ありますあります。ありますっていうか、なんか言われますね。自分では別に何かよく言われるなあとか、その自分を表現する時に言って下さったりする方がいるんで『あぁそういう風に見て頂けるんだ』っていう感じですね」

潤「ただ別に自分自身がそう(ストイック)と思った事はないですね」

自分ではそうは思わない、やった結果がそう言われることは受け止める、これが潤くんの基本姿勢なんだよね。

 

◎潤くんのストイックPOINTの紹介

①監督との打ち合わせの数が半端じゃない。

違和感があればすぐに監督の元へ。木村監督が点を説明してくれるからそれを芝居にどう繋げていくかとかを話している。点から線へと発展させていく。

②映像へのこだわり方が半端じゃない。

カメラ位置の把握力…!1話のバスとの並走は潤くん提案。

③飴の種類までこだわる。

潤「固体のブドウ糖あるじゃない?普通のブドウ糖、車に乗ってるけど?」

ブドウ糖を常備している潤くん、健康オタクな部分が垣間見えて良き良き。

④くせにもこだわる。

深山先生の耳を触る癖も潤くん提案。

⑤撮影前の準備(本読み3回、弁護士の方に会う等)。

実際に弁護士として活動されている方の生の声を聞こうとする潤くん。

 

徹底した準備こそMr.ストイックの所以。

スタッフ「なせそこまでするのか?」

潤「それしかやりよう無いよね。すごいなんか自分が天才だと思ってる訳でもないし、すごい才能があるとも思ってない中で『一緒にやろう』と言ってくれた人たちがいるわけですから。その人たちといる為には自分がちゃんとやらなきゃいけないだろうし」

潤「ていう事が原動力だし。現場で頑張ってる人見たら自分も頑張ろうと思うし、それでテンション上げて貰う事もあるから。人に対して自分がそうでありたいなと思うし。自分が貰ってるように。そういうもので現場っていうのは出来ていくんじゃないかなと思う」

自分は天才ではない 一緒にやろうと言ってくれた人の為に 一生懸命やるだけ 

潤くんの原動力はいたってシンプル。

 

◎潤くんについて。

共演者の方々からのコメント。

香川照之さん「この歳にして現場の居方が完全に解っている」「芝居に対して次に行きたいという欲求も高い」「居方も決して乱れてる所が無い」

岸部一徳さん「人の芝居を受ける時、受ける時の芝居がすごく自然で。相手のリズムも何もかもひっくるめて全部自分の中に吸収出来るっていう感じがするんですよね。だから自分が表現する事と人の芝居を受ける時が自然。意外とこれが難しい事なんですけどね」

 

深山の像が固まらないことを悩んでいた潤くん。相談に乗り、潤くんの進むべき方向を見抜いていた香川さん。衣裳部屋らしきところで二人が話し合ってる姿にグッときたり。

「松本さんがどれだけチャーミングに見えるかをお手伝いさせて貰うドラマのような気がするんで。その“チャーミングさ”“かわいらしさ”をじゃんじゃん出して頂いてそこが見所になっていく」

っていう香川さんのコメントが心強かったし、実際にそうやっていくことで深山を演じるうえでの悩みが消えていく潤くんを目の当たりにして物凄くドラマに引き込まれた。

 

◎潤くんが深山を掴んだ瞬間。

無言で立ち去るところを、深山ならこう言うだろうと「主任はどうしたいんですか?」とアドリブを残して去る。

監督「どうしたいんですか?はちょっと意地悪すぎる」

香「一言あってもいいような気がする」「佐田と深山の今までのやり合いで絶対深山が何か最後に言って行く気がする」「何か一つあっても嫌味には聞こえない」

深山というキャラクターがどうあるべきかを共演者も考えて下さってるのがいいよね。現場のチーム感が色濃く出てて好きな場面。

 

◎潤くんにとっての香川さんという存在。

潤「大きいですね。ご自身の役柄だけじゃなく作品全体を通して、このシーンがどうあるべきかとかどういう風になっていくとより面白くなっていくかみたいなことをすごく考えてらっしゃる方なので、『こうしたらこうなるよね』という話は随所にアドバイスを頂いたり、全体の話を皆でディスカッションしたりという事があるのでそれがリアリティーだったり作品の深みに繋がっていると思いますし。何より現場のモチベーションもそれでグッとあがる部分もあると思うから、引っ張って貰っている感じがしますね」

ス「ディスカッションしながら作るのは楽しい?」

潤「楽しいですよ。生きてる感じしますよね」

ここで目を細めて笑う潤くんが可愛くて…。潤くんが楽しそうで嬉しい。

 

◎松本香川榮倉のお芝居のお話。

テーマは役作り。

香「役作りは基本しませんと言い切ることにしてる」

結果としてしていないわけではないけど、そう言うようにしていると。役者は出来る事は限られている。覚えた事を精一杯言っているだけ。書かれた事をどう自分に張り付かせて言うか。

香「(自分に)通す通すって事しか考えていない」

 「でもこれもキャリアの中の話だから。20代30代の頃は一切(そんな事)思わなかった。本当に苦しく役作りしていた」

奈「今回脚本に肉付けしていく作業を皆でやってるじゃないですか?」

 「その感覚っていうのはすごく正しく脚本に反映されていくんだなって。後からでも辻褄が合っていく、その感覚に従えば」

潤「“役作り”って何なのかなぁ」

 「普通に生活している事すらも役作りって言っちゃ そうなってしまうから」

 「全然別の事やってる最中になんか一瞬人がした行動を見て『これ深山っぽいな』みたいなことももちろんあったりするし」

 「自分が結局演じるんだから自分が想像して自分の頭の中にあるものが形になる部分もある、台本に書かれていない所に関して」

 「だからそこは『自分がどう思うか?』っていうのと『深山がどう思っているのか?』ってことと表裏一体な感じがちょっとしますね」

香「例えば殺人者の役をやる。100%殺人はしてない人にとっては全く想像でしかないわけじゃない。だから体験することが出来ないわけよ。それと同じで、例えば弁護士もそうだし例えば松本潤っていう人間の中にある物は出るけど無い物は出ない」

それは香川さんも奈々ちゃんも同じで。

香「出たって物は(自分の中に)ある。だから“自分という人間”と“役の距離”には比較するしないの前に密接な関係がある」

この三人のトークが興味深かった。役者の数だけ役作りの方法や考え方があると思っているので、感覚と理屈を役者自身の口から聞けるのは楽しい。

 

◎法廷シーンの準備。

潤「明日撮影飛んで小松さん(スケジューラー)が『雨だから休もう』って言うんで。僕は休みたくないんですけど」

ス「明日は休める?」

潤「最後の一話のクライマックスのシーンがまだ見えてない所があるんで、そこの相談をさせて貰いたいなと思ってます」

ス「弁護士に会う?」

潤「そうですね。実際の裁判だったり法廷だったりとかのポイントっていうのを話を伺っておきたい」

試練の時。11ページにも及ぶ法廷シーン。

休み返上で会議室を法廷に見立てて弁護士を呼んでリハーサル。台本には載っていない細かな動きを確認。法廷で弁護士が実際はどう動いているのかを意識する。台本を一字一句精査。法律監修の弁護士さんに色々質問して実際の裁判に近づけたい潤くん。一人残って練習も。

 

翌日も深夜まで撮影。セットを見て、明け方までチェック。

潤「明かりを作るとか音を録るとか画を撮るとかセットを作るとか皆それぞれ仕事がある。(大事なのは)その人たちが用意して下さったものに対して自分が映る人間としてどう映れるかだし、(台詞を)当たり前のように喋れるようにするのが仕事」

潤「それぞれが一つのピースであり、それが全部集まった時に初めてドラマが出来るものだと思う」

ドラマ制作という一種の集団創作において、自分が作品のピースであることを自覚して自分の仕事を全うする。

潤くんのこういう考えが私はとても好きです。

 

◎法廷シーンの撮影。

翌日、誰よりも早く現場に現れた潤くん。

撮影が始まると総勢100名ほどのキャストやスタッフが固唾を飲んで見守る。

一度も台本を見る事無くやり切った潤くん。香川さんが労いの言葉をかけると、この日初めて潤くんが笑って。ここ、胸が熱くなった。

香「よく準備したなと思いました。色々と考えられて。台詞は記憶してもしてもここでいいって事はないからね。それを充分準備してきてる」

奈「体力も使うし頭も使うしすごいなと思った」

青木崇高さん「とんでもない長いシーンですし、その状況を一つ一つ視聴者に伝えないといけないので、しっかりやっているのを見てすごいなと思いました」

12時間にも及んだ撮影。その間もまだまだ良くしようと弁護士さんにアドバイスを求めていた潤くん。高みを目指してるなあ。現場では自然と拍手が。

ス「長い一日でしたね」

潤「長い一日でしたね。何時間喋ってたかね、半日くらい喋ってたね」

ス「皆大絶賛してました」

潤「いやいやいや」

ス「あれだけ台詞が入ってるのはスゴイと」

潤「いやいや皆準備してきてますから」「お疲れ様でした。私はもうビール飲みます」

一仕事終えた潤くんの笑顔が可愛い!!!好き!!!

 

◎一番楽しかったこと。

撮影30日目。取材の最後にスタッフが潤くんに「ここまでで一番楽しかった事は?」と聞くと。

潤「インタビューとかでさ『この作品のどのシーン覚えてますか?』とか聞かれるけど、どのシーンよりも『こんなくだらない事あったよね』とか『(カメラ)回ってない所でこんな事が面白かったね』みたいな事の方が覚えてたりする。それは作品をやったっていう事とも通じる事だけど、一緒に時間を過ごしたっていう事なんじゃないかなと思います

 「同じ時間を過ごすなら楽しい方が良いし」

潤くんの周りにはいつも仲間が集まっている。嬉しい。

 

◎最後に。

潤「このドラマは面白いっていうのがいろいろな感じ方ができるドラマ。王道らしい所もありながらちょっと外すし、見る人によってスゴイ笑えるドラマなのかもしれないし、スゴイ グッとささるドラマなのかもしれないし」

 「いろんな要素があっていろんな要素を1つのパッケージにまとめている作品」

香「深山っていうキャラクターがどれだけ肉付けされるかが我々の見たかった所であり一番の焦点」

 「今撮ってる感覚としてはすごく手応えがある」

奈「オリジナルだし松本さんの考える深山が魅力的に映れば映るほど素敵なドラマになると思う」

潤「これがおもしろくない事はない予定です」

 

やり取りが自然で、流れるように会話が繰り広げられていて。でもじっくり考えるところはみんなでじっくり考えて。

そんな現場が作り出したドラマ、面白かった。

 

改めて見直したけど、濃い密着番組を作っていただけたんだなあって。一オタクとしてTBSに菓子折りを持って行きたいと思いました。

 

メイキング映像やクランクアップの挨拶で出演者の方々が口々に続編という言葉を放っていたので、期待してのんびり待っています。

斑目法律事務所のみんなにまた遠くない未来に会えますように。